京都市立西京高校附属中学

京都市立西京高校附属中学

2022年1月24日(月)・27日(木)・31日(月)の3日間、京都市立西京高校附属中学で「特別授業」が開催されました。2005年にはじまった「特別授業」は今回で16回目。例年は11月に行われていましたが、コロナ禍のため今回は1月に延期されました。1月24日の授業はリモートで行われ、1月27日の授業は各クラスに分かれて対面で授業が行われました。また、1月31日はA組で行われた授業をB・C組の生徒はリモートで参加する形で行われました

テーマ講師
経済入門大竹文雄・大阪大学教授
人類の経済活動の規模と地球生態系の扶養能力:エコロジカル・フットプリントを使って考えてみよう内藤登世一・京都先端科学大学教授
経済学から見たSDGs上須道徳・大阪大学准教授
経済と環境問題~環境を守る経済政策~和田喜彦・同志社大学教授
経済と人的資本:君たちはなぜ学ぶのか西村和雄・京都大学名誉教授・神戸大学特命教授

 

「経済入門」大竹文雄(大阪大学教授)

「社会はこれから先どのようになっていくのだろうか」、という疑問をもったことはありませんか。また、「どうすれば、この社会の中でうまく生きていけるだろうか」という疑問はどうでしょうか。こうした疑問に答えるためには、私たちの社会がどういう仕組みで動いているか、私たち人間はどういう行動をとるのかを理解する必要があります。つまり、経済の考え方を理解することです。この講義はその第一歩です。

 

「経済と環境問題~環境を守る経済政策~」内藤登世一(京都先端科学大学教授)

一般に、経済が発展すると環境問題が起こるため、経済は環境を破壊する悪者だと思われがちです。しかし、実際には逆に経済が環境を守ることもできるのです。そのことを、経済学の考え方を通して理解することを目的とします。環境問題が起こる原因について考えることから始め、いくつかの経済学の原理やアイデアを紹介しながら、環境を守るための経済政策について解説します。最後に、生徒諸君が企業者になって実際に「排出量取引」を体験し、そのしくみや優れた利点についての理解を深めます。

 

「経済学から見たSDGs」上須道徳(大阪大学准教授)

「経済成長は一人当たりの所得を上昇させ、貧困の解消や豊かな生活を人間社会にもたらしてきました。一方、経済活動の拡大は地球環境問題や資源の枯渇問題を引き起こし、人間社会の存続を脅かすまでになっています。また、経済発展の恩恵からとり残された国や地域、貧困にあえぐ人が存在しています。持続可能な開発(Sustainable Development Goals=SDGs)はこうした背景から生まれた国際的な発展の概念です。本授業ではSDGsにおける重要な概念を、経済学を通して学び、経済発展や経済成長の意味について皆さんと考えてみたいと思います。」

 

「人類の経済活動の規模と地球生態系の扶養能力:エコロジカル・フットプリントを使って考えてみよう」和田喜彦(同志社大学教授)

 世界の経済規模は拡大し続け、エネルギーの使用量や食料の消費量が増加の一途をたどっています。太平洋クロマグロやニホンウナギのように捕り過ぎが原因で資源量が急に減っている魚たちが目立ってきました。「経済活動が活発になることによって地球生態系に負担をかけすぎているのでは?」「今のような行け行けドンドンの経済運営が続いたならば健全な地球生態系は維持できなくなるのでは?」といった疑問をもったことはありませんか。エコロジカル・フットプリントはこうした疑問に科学的に答えるためにつくられた環境負荷のものさしです。

 

『経済と人的資本:君たちはなぜ学ぶのか』西村和雄(京都大学名誉教授・神戸大学特命教授)

「なぜ勉強しなければいけないのか」そして「何を勉強したらいいのか」という疑問をもったことはありませんか。また、「正直者は損をする」と思ったことはないでしょうか。それが経済学ではどういう意味なのかを、 今回の講義で一緒に考えてみましょう。